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2030年の取締役会多様性目標:女性取締役に対する圧倒的需要

2026年の日本の株主総会シーズンは、単なる進展の兆しを示しただけではありません。女性取締役に対する需要が構造的かつ定量的に拡大していることを明らかにしました。この流れは、2030年までの残りの期間、日本企業のコーポレートガバナンスと取締役会の構成を大きく変えていくことになるでしょう。データからも、経験と専門性を備えた女性取締役への需要が今後さらに高まることが見て取れます。


先進的な企業:プライム企業の20%が女性取締役比率30%を達成


現在、プライム市場上場企業のおよそ20%が、取締役に占める女性の割合30%以上を達成しています。これは、5年から10年前と比べると大きな変化です。当時は、著名な女性取締役を1名選任するだけでも、ダイバーシティ推進の前進として評価されることが少なくありませんでした。女性取締役が2名という企業もまだ珍しく、3名となるとほとんど例がありませんでした。


比較のために振り返ると、2023年時点で女性取締役比率30%以上の企業は3%未満と推計されていました。ところが2026年には、女性取締役が3名、4名、5名、6名、さらには7名という企業も見られるようになっています。この進展は、十分に評価されるべきものです。今回の結果については、こちらでも詳しくご紹介しています。


出遅れる企業:プロキシーアドバイザーや機関投資家が重視する20%基準


一方、2026年の株主総会シーズンが示したもう一つの現実は、プライム市場上場企業のおよそ40%が、いまだ女性取締役比率20%に達していないということです。


2026年のGlass Lewis Japanのポリシーでは、女性取締役の比率が20%未満のプライム市場上場企業について責任を負う取締役に対して、反対推奨が行われるケースがあります。2026年の株主総会シーズンにおいて、これは重要な論点となりました。(Glass Lewis Policy


また、多くの機関投資家が独自のダイバーシティ方針を定めており、その中にはGlass Lewisよりも厳しい基準を設けている投資家もあります。2026年の株主総会シーズンにおいても、取締役会のダイバーシティ不足は引き続き主要なテーマとなりました。


2030年に向けたギャップ:数千人規模で増える女性取締役需要


日本政府は、2030年までにプライム市場上場企業における女性役員比率を30%以上とする目標を掲げています。また、全上場企業については20%を目標としています。(男女共同参画局)2023年には、東京証券取引所もプライム市場上場企業に対して、2030年までに女性取締役比率30%を目指すことを促す方針を示しました。(JPX


2026年時点で、プライム市場上場企業のおよそ80%が、まだ目標の30%に達していません。現在、日本のプライム市場には1,552社が上場しています。80%の企業が目標未達だとした場合、約1,240社が引き続き、女性役員比率30%以上とする目標達成に向けて取り組む必要があります。取締役会の人数など、その他の条件が変わらないと仮定すれば、これは約80%の企業が少なくとも1名の女性取締役を新たに選任する必要があることを意味します。


さらに、プライム市場以外の上場企業についても、約1,400社が20%目標をまだ達成していないと推計されます。


ただし、上場区分やダイバーシティ目標にかかわらず、すべての取締役会では、退任、後継者計画、任期、経営戦略の変化、新たに必要となるスキルなどを踏まえ、継続的に取締役の入れ替え・刷新を行う必要があります。すでに女性取締役比率の基準を達成している企業であっても、新たな取締役を選任する局面は今後も生じます。


実際、今後4年間だけを見ても、取締役会の刷新の必要性を踏まえ、少なくとも1名の女性取締役を新たに迎える企業は相当数に上ると考えられます。現在女性取締役として活躍している方々の中には、別の企業の取締役に就任するケースがある一方、任期満了やその他の理由で取締役としての活動を終える方も出てきます。


日本企業にとって何を意味するのか


これは、日本経済全体に関わる人材の問題です。高度な専門性と経験を持つ女性取締役をめぐる競争は、今後さらに激しくなることは間違いありません。


すでに多くの企業がこの課題を見据え、早い段階で女性取締役比率30%を達成したり、社内で女性候補者のパイプラインを構築したりしています。中には、早い段階から候補者を探し始め、2026年の時点で2028年の取締役候補を検討している企業もあります。


企業は、従来の人脈だけに頼るのではなく、ネットワークや人材紹介会社なども活用し、候補者の幅を広げていく必要があります。また、グローバル企業にとっては、日本在住の海外人材に加え、海外在住の日本人・外国人候補者にも目を向けることが有効です。早い段階から計画的に候補者を探すことが、ますます重要になります。


女性取締役・候補者にとって何を意味するのか


現任の女性取締役や、これから取締役を目指す女性にとって、これは新たな機会の拡大であると同時に、競争の激化も意味します。


競争が高まる中、取締役としての候補者として選ばれるためには、コーポレートガバナンスや取締役会をめぐる最新の動向を継続的に把握し、自身の強みを明確に示すことがこれまで以上に重要になります。また、自分がどのような価値を提供できるのかを明確に説明できる企業・取締役会を慎重に選ぶことも重要です。


数字は、これまでにどれだけ大きな進展があったかを示しています。同時に、その数字は、2030年までの今後4年間にも、同じように大きな変化が求められることを示しています。


女性取締役候補をお探しの企業の皆様は、当社のボードサーチサービスをご覧いただき、ぜひご相談ください


新たな社外取締役のポジションを検討されている女性の方、また取締役としてのスキルをさらに高めたい方は、Japan Board Diversity Networkについてぜひご覧ください。

 
 
 

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