サンフランシスコ発、日本企業の取締役会に多様性革命を起こす米国人女性 (Forbes)
- Tracy Gopal
- 8月31日
- 読了時間: 3分
更新日:9月6日
Forbesの最新のインタビューでは、Third Arrow StrategiesのCEOであり、Japan Board Diversity Network(JBDN)の創設者でもあるTracy Gopal氏が、日本企業におけるダイバーシティの重要な役割について語っています。長年にわたりガバナンスの強化とインクルーシブな取締役会リーダーシップを推進してきたTracy氏は、米国で反DEIの風潮が高まる中にあっても、日本は取締役会の多様化に向けた取り組みを継続すべきであると強調しています。

日本の取締役会におけるダイバーシティの現状
2021年に改訂された日本のコーポレートガバナンス・コードは、取締役会におけるジェンダー多様性について高い目標を掲げています。東京証券取引所プライム市場に上場する企業は、2025年までに少なくとも1名の女性取締役を選任し、2030年までに取締役会における女性比率を30%に引き上げることを目指さなければなりません。しかし、日本は依然として欧米市場に後れを取っており、欧米ではすでに取締役会の30〜40%を女性が占めています。
Tracy氏は、多様性は単なる形式的なものではなく、経済成長を牽引する原動力であると強調しています。Tracy氏はさらに、多様なリーダーシップを持つ企業について、次の点を強調しています:
・多様な視点を取り入れることで、より優れた戦略的意思決定を行う
・リスク管理とガバナンスの有効性を高める
・優秀なグローバル人材を惹きつけ、投資家からの信頼を向上させる
日本の取締役会に向けたグローバル人材基盤の構築
Tracy氏はJBDNを通じて、日本、米国、欧州、そしてさらにその先へと広がるシニア女性経営幹部や取締役のネットワークを築いてきました。この活動を通じて、JBDNは以下を提供しています:
・女性がリーダーシップの役割を担うための取締役会研修およびコーポレートガバナンス教育
・日本人および非日本人の優れたプロフェッショナル人材を、日本企業の取締役会の機会とつなぐグローバル人材パイプライン
・ガバナンス強化のため、多様でグローバルな視点を持つ取締役を求める企業への支援
Tracy氏の活動は、日本企業がグローバルな競争力を維持するためには、国内の人材プールにとどまらず視野を広げる必要があることを示しています。実際にHitachiのような企業はすでにこのアプローチを取り入れており、テクノロジーやバーチャル会議、AI翻訳ツールを活用して、世界中から取締役を任命しています。
なぜ取締役会の多様性が、これまで以上に重要なのか
米国でDEI推進への反発がある一方で、日本には多様性を追求する強い経済的な動機があります。日本では労働力の高齢化、人材不足、そして国際競争の激化に直面しており、企業の取締役会にはより幅広い視点とグローバルな専門性を取り入れることが求められています。
"Tracy氏がForbesで述べているように、ジェンダー、スキル、国籍、経験における多様性を受け入れる企業は、ますます相互に結びつく世界で成長していくでしょう。
日本が取締役会に一流のグローバル人材を引き付ける力は、今後の企業の未来を形づくる上で極めて重要な役割を果たします。"
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